【施工前】
MADOショップですから、
窓の交換は慣れたものです。
今回は、昔ながらの木製建具を、
高断熱サッシ「エピソード」+高断熱ガラス「Low-Eペアガラス」に交換します。
さてさて、寒さ対策の窓交換。
なが~いですが、多分、ここまで詳しい施工事例も
なかなかないと思いますので、
お時間のある興味のある方、お付き合いくださいね♪
※注※この工程、たまたまこのお宅がそうだっただけですので!
施工している職人さんにより、やりやすい順番は違いますのでご了承ください。
【工程①】 養生
木整建具を撤去しますから
粉が飛び散ります。
まずは、ゴミが散乱しないよう
ブルーシートで養生します。
【工程②-1】 測量
家は長い時間をかけて、
人や屋根を支えています。
当然、「曲がり・反り」などが生じ
建付けがくるっていきます。
それを確認せずに窓を交換しても、
新しい窓は、付けた時からくるってしまいます。
(付け方やくるいの差により、どうしても水平にならない場合もあります)
【工程②-2】 左右のくるい
写真で分かりますでしょうか?
左右で10mm(1cm)くるっています。
なお、
私が見た中では、最高40mm(4cm)くるっているお宅がありました。
当然、まったく戸が動きませんでした。。。
(原因は地盤が緩いからでした)
【工程③】 障子(戸)はずし
障子(戸)をはずします。
そうそう、障子というと
普通、和室にある和紙の戸を指しますが、
ガラスの戸も「障子」といいます。
私も初めて知った時ははそうでしたが、
違和感ありますよねぇ~
【工程④】 欄間、鴨井、束、バッサリ。
欄間(らんま)の鴨井(かもい)、束(つか)。
左上写真の、なんか邪魔くさい所です(←ザックリとした解説)。
結構、お客様から尋ねられるんですよね、
「これ切るの?」と。
はい、
欄間、鴨井、束、バッサリ。
【撤去した状態】
これで、撤去は終わりです。
弊社の見積り書に「撤去費」という項目があったら、
この事を指しています。
【工程⑤】 コンセント移動
新しいサッシに交換すると、
既存のコンセントが当たることが分かりました。
サクッと移動させます。
この様に、一軒一軒お宅の状況が違うので、
こうした作業が必要な場合もあります。
【工程⑥-1】 上下のくるい
左右のくるいは先ほど見ましたが、
次は上下のくるいです。
前のめりになっているか、後ろに反っているか確認します。
【工程⑥-2】 上下のくるい
写真で確認できますかね?
黒い線が垂直で、柱がどんどん広がっています。
上下の補正は、
パッキン噛ませたり(上げ底する、といえば分かりやすい・・・んんん?)
この写真のように、
既存の柱を垂直になるように裂く荒業もあります。
【工程⑦】 サッシの枠をはめる
ここまでやって
やっとサッシの枠をはめ込めます。
今までの工程で手を抜いちゃうと、
くるいが解消されないままになっちゃいます。
(ただし、くるいは状況により解消され具合が異なります。地盤緩いとかはサッシだけの問題ではないので)
【工程⑧】 完成! 障子つり込み
障子(戸)と網戸をはめて完成です。
お疲れ様でした。
で・で・ですが!
商品としてはこれで完成ですが、
『見た目』の問題は別です。
次からの三枚の写真をご確認ください。
(ま・・・まだあるのか!)
【コンセント移動完了】
コンセントは、
違和感なく移動完了!
【塗装完了】
既存木製建具を撤去したため、
廊下の今まで隠れていた部分が露出。
色ができるだけ合うように
塗装しました。
【左右の見た目補修】
写真では分かりにくいかもしれません。
サッシ両サイド。
柱に打ってある釘が、このお宅の場合、
ちょっと気になる仕上がりになってしまいました。
そこで、同色のアルミ部材でカバー!
これでキレイにスッキリ☆
お客様も大満足。
これで、全部終了です♪
I様 御注文ありがとうございました。
(読んでいただいた方、ありがとうございます。)